
「油断してると狙われる」
「チャックしてても意味がない」
ラウンドはゴルフ好きにたまらない至高の時間です。
しかしながら、自然の中で行うスポーツですので動物の脅威に晒されることがたまにあります。
特にカラスの被害は無視できず、暑い季節になってくると注意が必要。
カートにおいてある荷物をカラスに襲撃され、一気にテンションが下がった経験は、誰しもにあるのではないでしょうか。
小腹が空いたとき用に置いておいたパンをカラスに持ち逃げされたり、新品未開封のタバコを持ち逃げされたりと、私にも嫌な思い出がたくさんあります。
ひどい場合はカラスに自分自身が襲われたりすることだってありますからね。
ゴルフ場ではカラスに対する注意喚起、網やネットを張るなどの対策をしてくれているところがあります。
しかしながら、それでもカラスの被害を完全に防ぐことはできません。
(カラスは網もめくったりしますからね)
カラスをなめていると最悪の場合、車のカギや財布、ケータイなどの貴重品を持っていかれるケースもあります。
この機会にカラスに対処する方法を覚えていきましょう。
ゴルフ場で起こるカラス被害
ゴルフ場で起こりうるカラス被害には以下の3パターンが存在します。
モノを盗られるケース
カートに置いてある荷物を盗られるケースが一番多いです。
- サンドイッチ
- お菓子
- タバコ
- カギ
- ケータイ
- 腕時計
- ヘッドカバー
- ティッシュ
- おにぎり
- カロリーメイト
などを盗られたゴルファーがいました。
ある程度重いものでもカラスは咥えて運べるようです。
ジッパーやチャックを締めていても開けて持っていきます。
ちなみにビニール袋に入れているものが一番狙われやすいですね。
基本的にカラスはカートが無人にならないと物色しません。
グリーンでパッティングしている時などが一番被害に遭う確率が高いですね。
ゴルフボールを持っていく
カラスがボールを咥えて、どこかに持っていくケース。
特にオレンジなどのカラーボールを好むようです。
みんなが見ている前で持っていかれた場合はまだマシです。
誰も気づかないところで持っていかれるとボールを探すことが不可能になります。
まれにですが、カラスに打球が直接当たるパターンもあります。
ゴルファーを襲う
あまり聞きませんが、カラスが人を襲う場合もあります。
後頭部をつつかれたゴルファーもいますね。
巣が近いところでプレーしている時はカラスの防衛本能的に攻撃してくる可能性があるようです。
運が悪いとしか言えませんが、カラスが動き回っている場所には近づかない方がいいかもしれません。
カラスがボールやモノを盗る理由
カラスがモノを盗っていく理由は次の通り。
- 食べ物として
- コレクションとして
- 遊び道具
カラスは雑食ですので、食べれそうなものは何でも標的になります。
多少硬いものでも”水でふやかして”食べたりすることもあります。
また、習性としてカラス同士で「えさ場などの情報交換」をしています。
そのため、一度カートが襲われると同じ場所で再度襲われる危険性が高まるわけですね。
カラスは食べ物ではなくても、光物をコレクションや遊び道具として収集するクセがあります。
そのため、カラーボールや時計、カギなどが標的になりやすいです。
カラスに関するゴルフルール
カラスはゴルフルールでいうところの局外者になります。
①打ったボールを持ち逃げされた
自分が打ったボールをカラスが咥えて持ち逃げされたパターンです。
これはボールを取った瞬間を誰かが見ていたかどうかが重要になります。
見ていた場合
特にペナルティなどはありません。
カラスに持っていかれる前の場所にボールをリプレースします。
リプレースした場所からプレー再開です。
ちなみにカラスが持って行ったボールが見つけられなくても大丈夫です。
わからない場合
カラスが持って行ったことがわからない場合は、ボールがあった位置からそのままプレーを再開します。
もし、ボールが見つからなかった場合はロストボール扱いとなります。
(OBしたのと同じ扱い)
前のショットを打った場所に戻り、1打罰のペナルティで打ち直しをします。
運が悪かったとあきらめるしかありません。
②打ったボールがカラスに当たった
自分の打った球がカラスに当たった場合にペナルティなどはありません。
「球が止まった場所からプレーを再開する」のが基本です。
(余談ですが、架空電線に当たった場合は打ち直しできます)
カラスにボールが当たってOBエリアに行ってしまった場合は、そのままOBになるので注意。
こちらも運が悪かったとあきらめるしかないですね。
③パッティングがカラスに当たった
グリーンの上からパッティングした時に、カラスに当たってしまった場合は元の位置から打ち直し。
ボールが止まった場所からの再開にならないので注意しましょう。
ただし、パッティングをグリーンの外からアプローチとして行った場合は話が変わります。
ボールが止まった場所からプレーを再開しなければなりません。
カラスが咥えてボールを持っていった場合は、元の位置から打ち直しとなります。
これはグリーンの中・外は関係ありませんね。
みんながやっているカラス対策まとめ
カラスの被害に遭わないために、みんながやってる対策をまとめました。
ゴルフ場の対策には限界がある
カラスの駆除など、対策をゴルフ場に期待しているゴルファーも多いですが、実際はかなり対応が難しいようです。
鳥獣保護管理法という法律があり、許可なく捕獲・殺傷することが禁じられています。
それでも駆除するためには役所などに届け出を行う必要があり、かなりの手間がかかります。
仮に許可が下りたとしても、カラス駆除業者に依頼が必要です。
基本的に広い山の中での作業となるため、かかる費用が膨大になります。
カラスによる人的被害が頻発しない限りは、根本的な対策をゴルフ場はやりませんね。
カラスがいるゴルフ場はラウンドしない
カラスは
- 集団で行動する
- ねぐらは山の中腹にある森など
- 移動範囲はねぐらから10km範囲
- ねぐらには1000羽近く集まることもある
という特性があります。
基本的にかたまって行動しているパターンが多く、1羽見かけるとその周辺に複数のカラスがいる可能性が非常に高まります。
また、カラス同士で情報交換する習性もありますので、一度カラス被害が出たエリアは再度狙われる確率が上がります。
そのため、カラス被害が多いゴルフ場を避けるという方法があります。
手間はかかりますが、ゴルフ場の口コミをチェックしていき、カラス被害があるかどうかを調べましょう。
意外とカラスが少ないゴルフ場もありますので、調べてみる価値は大いにあります。
貴重品はロッカー
カラスに大事なものを持っていかれないように、貴重品ロッカーを使用しましょう。
特にヒカリモノは預けるか身に着けるのがマストです。
そもそも盗られて困るものをカートに置いておかなければ、襲われたところで心配ありません。
音で威嚇する
カラスが嫌がる音で威嚇する方法があります。
大声で叫んだり、カラスの鳴き真似するのも効果があるようですが、それを実行するには勇気がいります。
そのため、カートに特定の周波数や超音波が出る発信器を設置するのがおすすめです。
自分のカートバッグの近くに置いておけば、狙われる心配が無くなります。
ISOTRONIC カラスよけ
電池式の超音波カラス撃退器です。
ドイツのメーカーが製造販売している商品になります。
30秒おきに超音波を発生させる仕組みです。
有効範囲は約40㎡。
手に平サイズに収まる機器ですので、荷物にならないのが嬉しいですね。
価格は約4,000円。
光やレーザーを照射
カラスが苦手な光で撃退する方法です。
カートに取り付けるタイプやレーザーポインターなどで直接カラスに光を当てます。
カラスバスター
太陽光を反射させて特殊な光を出すカラス撃退グッズ。
電池などが不要で設置するだけでいいのが嬉しいですね。
カートにぶら下げて置くだけなので簡単です。
曇りの日に効果が薄いのがデメリットですが、価格が安いのでお試しで使ってみるのもありですね。
2枚入り1,680円~からあります。
テクノロジック レーザーポインター
電池不要USB充電タイプのレーザーポインター。
コンパクトサイズなので、ラウンド中も身に着けやすいです。
カラスが近くにいる際に、威嚇目的で照射しましょう。
50メートル近くは照射できる性能になっています。
価格は2,980円~
案山子
カラスに似せた案山子を設置する方法です。
仲間の死体だと勘違いします。
ログソルJAPAN カラスよけ
カラスに似せたリアルダミー。
特大サイズで存在感があります。
効果は絶大ですが、カートに吊るすとけっこう目立ちます。
価格は3,150円~