最強の飛距離を手にするドライバーカスタムシャフトおすすめ11選

「ドライバーのシャフトにこだわりたい」
「カスタムシャフトってどうやって選べばいいの?」

ドライバーのフィッティングをしていると、カスタムシャフトを提案する機会がよくあります。

純正シャフトよりカスタムの方が値段は高くなりますが、それでも打ってもらうのは明らかに性能が違うからです。

使っている素材や巻き方、太さのバランスなど、シャフトメーカーは細部までこだわってシャフトを設計しています。

性能が良いので人によってはドライバーの飛距離アップだけでなく、方向性が安定する場合もよくあります。



汎用性が求められる純正シャフトでは「できるだけクセなく誰でも打てるように軟らかく」設計されています。

とがったスペックになっておらず、誰にでもそれなりに合うようになっているのです。

だからこそ、ゴルファーのポテンシャルを最大限引き出せておらず、どこかロスしている可能性が高いです。

そのため、カスタムシャフトのフィッティングをしないのは、飛距離アップや方向性アップのチャンスを逃していることになりかねません。

この記事ではカスタムシャフトの選び方や注意点、おすすめのカスタムシャフトをご紹介しています。

最後までお読みいただき、自分に合うカスタムシャフトを見つけ出しましょう。




カスタムシャフトと純正シャフトの違い

カスタムシャフトと純正シャフトの違い

シャフトメーカーが単独で販売しているものをカスタムシャフトと呼んでいます。

逆にクラブメーカーがドライバーなどを発売するときによく挿されているのが純正シャフトです。

簡単に言うと、純正シャフト以外のものがカスタムシャフトにあたります。



ちなみに純正シャフトにはディアマナやベンタスなどの名前がよく使われています。

しかしながら、実際のそれはカスタムシャフトと全くの別物になります。

しなり方やキックポイントなどのフィーリングも全く違いますし、トルクや重さなどの数値も全然変わってきます。

慣れないと勘違いしてしまいますが、見分け方のコツはシャフトにクラブメーカーの名前やモデル名があるかどうかです。



こちらのシャフトは三菱ケミカルのテンセイと同じ名前のシャフトです。

しかし、シャフトの中に「DESINTED BY キャロウェイ」という印字がありますので、これはキャロウェイの純正シャフトであることがわかります。

当たり前ですが、カスタムシャフトのテンセイとは中身や性能が全く違います。

どういう思惑があってこのようにややこしい表記になっているのかは不明ですが、ユーザーとしては勘違いしないように気を付けたいです。

特にメルカリなどのフリマサイトで中古シャフトを買うつもりなら、必ずチェックするようにしてください。

たまに純正シャフトが出品されていることがあるためです。

カスタムシャフトの種類

カスタムシャフトの種類

カスタムシャフトには大きく分けて、弾き系と粘り系に分類されています。

最近はあまりこのワードを使わなくなりましたが、一応覚えておいて損はないです。

  • 弾き系・・・手元が硬く、切り返しが早くなる
  • 粘り系・・・手元が軟らかく、切り返しにタメができる

先調子のシャフトに多い弾き系は切り返しでタメを作りにくいので、ヘッドが前に出やすいです。

さらにシャフトの先側がしなりやすいのでヘッドが返りやすく、ダイナミックロフト(インパクト時のロフト)もつきやすくなります。

球が捕まって、よく上がるというイメージですね。

逆に粘り系はシャフトの手元側がしなりやすいので、切り返しで間を作りやすくなります。

必然的にしなり戻るまで時間がかかりますので、弾き系に比べるとヘッドが遅れてきやすいです。

余計な捕まりを抑えてチーピンを防止しやすいですし、バックスピン量を抑えて中弾道の球を打ちやすくなります。

カスタムシャフトの選び方

ここではカスタムシャフトを選ぶ際のポイントや注意点を解説しています。

しなりを感じるポイントを探す

フィーリングを合わせる

カスタムシャフト選びでは自分の感覚とシャフトの特性を合わせることが一番大事です。

フィーリングが合うと飛距離が伸びやすいだけでなく、インパクトや出球が安定しやすくなります。

シャフトの特性を選ぶのに重要なのが、「自分がどの場所でしなりを感じているか?」を見極めることです。



私がフィッティングするときは、あえて特性が大きく異なる”先調子系と元調子系のシャフト”をそれぞれ打ってもらいます。

シャフト重量やフレックスはほぼ同じスペックのモノを比較してもらい、

「どちらが振りやすかったか?」

「どちらを軟らかく感じたか?」

などをヒアリングします。

  • 先調子系が振りやすい(軟らかい)・・・ヘッド側でしなりを感じるタイプ
  • 元調子系が振りやすい(軟らかい)・・・手元側でしなりを感じるタイプ



というイメージでタイプ分けを行います。

たまに「どちらも同じような感覚で振れた」という方もいらっしゃいます。

その場合はシャフトセンターでしなりを感じやすいタイプなので、中調子系のシャフトを積極的に採用しましょう。

ちなみに私自身は手元側でシャフトのしなりを感じやすいタイプ。

そのため、元調子系のシャフトの方がスイングのタイミングをとりやすいです。

重さと硬さ

重さと硬さの選び方

シャフトのタイプが判別できたら、重さと硬さを選んでいきます。

勘違いしている人がいますが、できるだけ重くて硬い方が安定感が増して飛距離も伸びやすいです。

もちろん、軽くて軟らかい方がラクに振れますし、スイングスピードやヘッドスピードも出しやすいです。

ただし、ゴルフはボールを叩くスポーツなので、軽くすればするほどインパクトの力は弱くなっていきます。
(やりすぎるとボール初速が出なくなり、ミート率が下がります)

また、軟らかいとその分しなりやすいので、スイングのタイミングがずれると大きく曲がることがあります。



安易に軽くすることはデメリットがありますので注意してください。

基本的に重め・硬めのシャフトから試していき、飛ばなかったり・キツさ感じるようなら少しずつ軽く軟らかくしていきましょう。

ちなみに球の高さや捕まり具合はヘッドの方で調整します。

ヘッドとの組み合わせ方

ヘッドとの組み合わせ方

カスタムシャフトのスペックをある程度決めたら組み合わせるヘッドを考えます。

個人的には最近の高慣性モーメントヘッドに少ししっかり目のシャフトを挿すのがおすすめです。

安定感が抜群になり、思い切って振りにいけるようになります。

結果的に平均飛距離が伸びますし、曲がりにくいのでスコアも良くなります。

メリットばかりなので、まず試してほしい組み合わせですね。



高MOIヘッドを使って捕まりすぎたり、バックスピン量が多くなる場合はロースピンモデルのヘッドを試しましょう。

逆にフェースが開いてあたってしまう人はドローバイアスモデルにするか、ヘッドのウエイトを調整します。

流れをまとめると、あらかじめベースとなる組み合わせ(高MOI+振りやすいカスタムシャフト)を試します。

そこから測定した弾道データをもとにロースピン系かドローバイアスモデルに行くか判断します。

こうすることで、自分にマッチするヘッドとシャフトの組み合わせが高確率で見つかるようになりますね。

ドライバーシャフトおすすめ11選

基本的なシャフトの選び方を解説してきましたが、ここからは個別のシャフトについて解説しています。

シャフトが走って飛距離アップするタイプ

シャフトがしなりやすいタイプですので、同じように振ってもヘッドスピードが上がってくれます。

ただし、ボールが捕まりやすく、球も上がりやすい傾向があります。

人によってはバックスピン量が増えたり、チーピンのリスクが上がる場合があるので注意しましょう。

ツアーAD GC

石川遼選手が使っていることで有名なツアーADのGCシリーズ。

シャフトの中央から先端にかけてしなることで、ゴルファーのヘッドスピードを最大限に上げてくれます。

エリートシリーズのヘッドと非常に相性が良く、フィッティングの際にもよくおすすめしています。

純正シャフトの振り感に近いイメージで、ヘッドスピードが上がって挙動が安定します。

カスタムシャフトを試すなら、まずこのツアーADのGCが鉄板と言ってもいいかもしれませんね。

ツアーAD GC
定価 46,200円
発売日 2024年9月6日
参考価格 27,500円~
シャフト重量 47~49g,54~59g,64~70g,73~76g
フレックス R2,R1,SR,S,X,TX
トルク 5.5/4.5/3.1/2.7
キックポイント

【グラファイトデザイン】ツアーAD GC 試打評価・スペックまとめ~石川遼が使っているシャフト~

スピーダーNXバイオレット

ヘッドスピードを最大化してくれるフジクラのスピーダーシリーズ。

最近の高MOIヘッドにあわせて先端の剛性をアップしています。

シャフト中央からクセなくしなるので、純正シャフトに慣れている人にも使いやすいです。

純正シャフトが軟らかすぎる人やヘッドスピードをアップしたい人、これからカスタムシャフトを試してみたい人におすすめです。

ヘッドの組み合わせ的にはピンのG440シリーズが非常に相性が良いです。

テイラーのQi35シリーズもアリです。

スピーダーNXバイオレット
定価 49,500円
発売日 2024年9月12日
参考価格 31,000円~
シャフト重量 48~53g
54.5~59g
65.5~68.5g
77.5~79g
フレックス R2,R,SR,S,X
トルク 5.7/4.5/3.6/3.0

【フジクラ】スピーダーNXバイオレット~高MOIヘッドに合うバランスが良いシャフト~

ディアマナBB

三菱ケミカルのアスリート向けシャフトがディアマナシリーズになります。

全体的に硬めに設計されており、ある程度ヘッドスピードがないときついかもしれません。

ディアマナBBはキックポイントが中元調子ですが、手元側の剛性が結構高めなのでそこそこ”弾き感”があります。

実際のしなりも中央から先にかけて動いていくので、割と先調子に近いイメージで振っていけます。

ただし、球の捕まりや高さは抑えめになりますので、逆球を防止したいフェードヒッターや弾き感が欲しいドローヒッターにおすすめですね。

ディアマナBB
定価 44,000円
発売日 2024年9月6日
参考価格 26,000円~
シャフト重量 43.5~49g,50~56g,60~62g,70~72g,80~81g
フレックス R2,R,SR,S,X,TX
トルク 5.1/4.9/3.2/2.9/2.8
キックポイント 中元

【三菱ケミカル】ディアマナ BB/RB/WB 試打評価・スペック・口コミまとめ

ツアーAD CQ

発売されてから時間が経っていますが、高い飛距離性能が特徴のシャフトです。

先がしっかり動く分、暴れやすいデメリットはありますが、最大飛距離を狙いたい人におすすめ。

手元が硬いので元調子が好きな人はやめておきましょう。

中古市場ではパラダイムシリーズとCQの組み合わせをよく見ます。

お客さんに打ってもらったときには10~20ヤードアップしたこともありました。

積極的に球を捕まえに行きたい人、ドライバーショットに自信がある人は試してみましょう。

ツアーAD GQ
定価 46,200円
発売日 2022年10月7日
参考価格 27,500円~
シャフト重量 47~49g,52~58g,62~67g,72~76g
フレックス R2,R1,SR,S,X,TX
トルク 6.1/4.6/3.4/3.2
キックポイント 先中

ディアマナRB

ディアマナBBと同じシリーズになりますが、こちらの方がより手元の剛性が高くなっています。

その分、中から先が軟らかくなっており、BBに比べると捕まりが良くて球が上がりやすいです。

とはいえ、ディアマナシリーズなのでスペック的にはハード目です。

ツアーADのGCやスピーダーNXバイオレットよりは低スピンになりやすいので、ヘッドスピードに自信がある人はチャレンジしてみましょう。

ディアマナRB
定価 44,000円
発売日 2025年2月7日
参考価格 26,000円~
シャフト重量 43.5~49g,50~55g,59.5~65g,73.5~75g,82~84.5g
フレックス R2,R,SR,S,X,TX
トルク 5.4/4.3/3.2/2.8/2.5
キックポイント

24ベンタスレッド

先中調子ながら、ベンタスらしい手元の軟らかさがあるシャフトです。

これまで紹介してきた先調子系のシャフトとは動き方が全く違うので注意しましょう。

「少し球が上げやすく、少し捕まりやすいベンタス」というイメージなので、ある程度ヘッドスピードや自分で捕まえにいく技術が無いと難しいシャフトです。

元調子のフィーリングが好きだけど、球の高さや捕まりに困っている人におすすめ。

先調子系ながらクセが少ないので、わりとどんなヘッドとも組み合わせやすいです。

24ベンタスレッド
定価 55,000円
発売日 2024年11月14日
参考価格 35,000円~
シャフト重量 59.5g,67.5g,77.5~78g
フレックス R,S,X
トルク 3.6/3.4/3.3/3.2/3.1/3.0
キックポイント 先中

【フジクラ】24ベンタス ブルー/ブラック/レッド 試打評価・スペックまとめ

しっかり叩ける系のシャフト

手元が粘ってくれることで切り返しの間ができ、ヘッドの返りすぎを抑えてくれるシャフトです。

チーピンに困っている人はまず試してみてほしいですね。

24ベンタスブルー

手元が軟らかくしっかり叩けるベンタスシリーズのスタンダードモデル。

クセなく挙動が安定しているので、安心して叩きに行けるスペック。

手元から中央にかけてそこそこ動き、先端にかけて硬くなっているので強いインパクトでも当たり負けしません。

前作のベンタスTRブルーから比べると、少しマイルドになったシャフトです。

ハードなイメージがあるため敬遠されがちですが、そこまでヘッドスピードが速くなくても扱えます。

もちろん球の高さや捕まり具合に注意する必要があるのですが、食わず嫌いで打たないのは非常にもったいないです。

カスタムシャフトに興味があるなら、一度は触っておきたいシャフトですね。

24ベンタスブルー
定価 55,000円
発売日 2024年4月9日
参考価格 35,000円~
シャフト重量 58.5~59g,65.5~66g,75.5~76g
フレックス R,S,X
トルク 3.7/3.5/3.3/3.1/3.0/2.9
キックポイント 中元

24ベンタスブラック

24ベンタスブルーをよりしっかりさせたのが、24ベンタスブラックになります。

手元は軟らかいですが、それ以外は硬くなっており、余計な動きを一切しません。

自分でしならせることができないと”まったく仕事をしないシャフト”ですので、飛距離ダウンに注意しましょう。

左へのひっかけやチーピンにはとても強いシャフトなので、ドライバーショットに悩んでいる人は要チェック。

ただし、球も上がりにくいのでバランスを見ながらスペックを決めていきましょう。

24ベンタスブラック
定価 55,000円
発売日 2024年11月14日
参考価格 35,000円~
シャフト重量 59.5g,66~66.5g,75~75.5g,84g
フレックス S,X
トルク 3.5/3.3/3.2/3.0/2.9/2.8
キックポイント

ディアマナWB

ディアマナの元調子系シャフトになります。

RBやBBに比べると、手元の軟らかさが感じられます。

元調子系ですが中央から先もそこそこ動くので、ダブルキックポイントに近いイメージで使えます。

ベンタスレッドが合わない人はこちらを試すのもありですね。

ディアマナWB
定価 44,000円
発売日 2024年1月26日
参考価格 26,000円~
シャフト重量 43~48.5g,52~58g,60~65g,70~73g,80~83.5g
フレックス R2,R,SR,S,X,TX
トルク 5.4/4.6/3.1/2.9/2.7
キックポイント

ツアーAD VF

ツアーADの元調子系シャフトです。

ベンタスよりは中央に近い部分がしなるので、切り返しの溜まりすぎが嫌な人はVFの方がおすすめです。

同じツアーADのGCに粘りが出て少しハードになったスペックってイメージですかね。

ツアーAD VF
定価 46,200円
発売日 2023年10月6日
参考価格 27,500円~
シャフト重量 46~47g,55~59g,64~68g,74~77g
フレックス R2,R1,SR,S,X,TX
トルク 5.5/4.3/3.3/3.0
キックポイント 中元

ツアーAD DI

松山秀樹選手が愛用していることで有名なツアーADのDI。

昔からあるシャフトですが、人気があるので新しくブラックカラーがリリースされています。

手元が少し硬めで、中調子系ながらハードなスペックとなっています。

タイトリスト系のヘッドによくささっており、TSRドライバーなどの中古がねらい目です。

ツアーAD DI
定価 46,200円
発売日 2025年1月23日
参考価格 27,500円~
シャフト重量 54~60g,64~67g,74~75g,84~85g
フレックス R2,R1,SR,S,X,TX
トルク 4.7/3.3/3.2/2.9
キックポイント